盆栽初心者におすすめの室内向け盆栽の樹種と育て方のコツ!

盆栽といったら

敷居が高いと思われがちかも知れませんが、

手軽に楽しめる「ミニ盆栽」をご存知でしょうか?

こちらでは、

室内向けのミニ盆栽の樹種と育て方のコツ、

ちょっとした裏ワザなどをご紹介します。

スポンサーリンク

ミニ盆栽とは?

女性の手のひらに収まってしまうくらい

小さな盆栽のことを「ミニ盆栽」と言います。

最近のミニ盆栽は、洋風のインテリアにもマッチし、

省スペースで費用も安く誰にでも楽しめるので

若い女性や海外の方にもじわじわと

ブームが広がってきています。

ミニ盆栽は一般的には

女性の手のひらに収まるサイズと言われていますが

その中でも大小さまざまなものがあり、

サイズ感や魅力は千差万別です。

初心者さんが室内で育てようと考えているなら、

まずはミニ盆栽から始めてみるといいかも

知れませんね。

ただ、本来は

植物は太陽の下で育つものなので、

室内に飾るには何点か注意しなければならない

いくつかの点があります。

スポンサーリンク

室内に置くときに知っておきたいこと!

盆栽は室内でも育てることが可能です。

しかし、植物には太陽の光がとても重要

本来は樹木にとって、一番快適で

好ましい環境は自然の環境下である屋外です。

どれだけ日当たりの良い部屋でも、

窓ガラスを通した室内は半日陰の状態だと考えましょう。

室内に盆栽を置く場合には、

  • 陽当たり
  • 湿度
  • 温度
  • 風通し

に気をつけて育てなければなりません。

木は日照の変化、気温・湿度に敏感

木は自然界では温度や湿度、

日照や風を常に感じ取りながら生きています。

人間の手を一切借りることなく、

大地と水や大気・太陽の光で何百年

何千年も生きているのです。

ところが盆栽は

木を大地から鉢に移し替えているので、

木が本来必要な“自然の環境”

人間が補う必要があります。

室内に盆栽を置くということは、

鉢に入れて屋外に置くよりも

木にとっては生きにくい環境になります。

屋外と室内の違い

屋外と室内では、

  • 温度の変化が少ない
  • 乾燥しやすい
  • 日照が少ない
  • 風がほとんどない

という違いがあります。

では、室内に盆栽を置くにはどうすればよいのか?

できるだけ自然と同じ環境を保ってあげることで

室内で盆栽を育てることは可能になります。

鑑賞する環境にもよってことなるので

3つの場合をご紹介します。

室内で短時間鑑賞する場合

2〜3時間で屋外に戻す。

いくつか盆栽がある場合は

交代で室内に入れましょう。

室内に長時間おく場合

  • 長くても3日以内には屋外に戻す
  • 室内は乾燥しやすいので、霧吹きで葉を湿らせる
  • 鉢に水が通るようにしっかりと水やりをする
  • 冷・暖房の風が当たるところには置かない
  • 窓辺の風当たりの良い場所に置く
  • 水を張った器に鉢を置かない

乾燥しないようにしようとすると、

水をつい必要以上に与えてしまいがちですが

根が窒息しやすくなるので

加減には気をつけましょう。

室内で育てる場合

室内だけで育てようと考えているのならば、

悲しいけれどやがて枯れることを

覚悟しなくてはなりません。

うまく育つことはほとんど無いので、

盆栽を手に入れる前にベランダに小さな棚を作って

盆栽に良い環境を作ってあげましょう。

室内で盆栽が育たない理由

木は気温の変化を感じ取っています。

季節によって異なりますが、

一日の気温は5度〜10度変化をしています。

人間は冷房や暖房で

環境を整えながら生活していますが、

それが木にとっては良い環境とはいえません。

木には一日の気温や湿度の変化に

対応できる能力がありますが、

人間の生活環境に対応する能力は低いです。

自然のままの季節の変化を感じ取ることで

生きているのです。

植物は感情を出したり喋ったりすることはないので

忘れがちになってしまいますが、

そのことをちゃんと頭に入れて

私たちと同じように生きているということを

忘れないでおいてください。

スポンサーリンク

室内に向く盆栽の種類!

「室内=半日陰」と考えて、

その環境に適した樹種を選ぶことが大切です。

◎ 楓【カエデ】

萌芽力が旺盛で変化のある形が作りやすい樹種。

性質も強健で室内環境にも耐える力があります。

芽が出る時は赤褐色で、

秋には紅葉もするので色変わりの美しさが魅力。

一年を通して楽しめるので

飽きることなく初心者さんが育てることができる。

◎ 桜【サクラ】

基本的に陽当たりが良い場所を好みますが、

半日陰にも適応能力があります。

風通しには気をつけましょう。

根の育成が早いので早く水を欲しがりますが

やりすぎは花付きが悪くなります。

室内では週に1回〜2回の水やりでいいでしょう。

桜の詳しい育て方はこちらの記事でも

詳しく書いています!ご参考にどうぞ^^

◎ 藤【フジ】

育成期は3日程度で屋外に出してあげる必要があります。

ですが、秋から冬にかけては暖房の当たらない

室内に置いたままでも丈夫に育ちます。

3月頃は霜などで蕾を落とす危険があるので、

室内の方が好都合でしょう。

置き場所は日当たりの良い場所で、

土が乾いたらたっぷり水をやりましょう。

冬場に水切れをおこすと

花が咲かなくなるので注意です!

○ 姫沙羅【ヒメシャラ】

陽当たりと風通しの良い場所に置き、

夏の強い日差しは避けましょう。

半日陰の環境が向いています。

寒さには強いですが、

霜に当たらない等の保護が必要です。

○ 山紅葉【ヤマモミジ】

出来るだけ風通しや日当たりの良い屋外で

育てる方がいいですが、

比較的に夏や冬の気候に強いので

初心者でも管理しやすく扱いやすい。

夏の時期は強い日差しで

葉焼けを起こしやすいので、半日陰で

風通しの良い場所に置きましょう。

冬も寒い強風が当たる場所は避け、

日中は暖かい日差しが当たる場所に

置くのがいいでしょう。

○ 紫陽花【アジサイ】

寒さや暑さに強いので育てやすいです。

半日陰を好むので、

陽のあまり当たらない所でも育ちますが、

花付が悪くなることがある。

冬は日光が当たらなくても大丈夫ですが、

寒い風が当たらないように気をつけましょう。

室内で盆栽を育てるコツ!

屋外で育てることにこしたことはありませんが、

室内で育てるちょっとした工夫やコツを

ご紹介したいと思います。

肥料にも工夫をしよう

室内に飾るミニ盆栽は

鉢自体が小さく、したがって

用土も少なくなってくるので

栄養分を蓄える力が少なくなっています。

定期的に肥料をやる必要がありますが、

育成が止まる夏の時期と冬の時期は

必要ありません。

育成期の春と、

栄養を蓄える秋の2回肥料を与えましょう。

効果が長くて固形タイプのものが

便利でしょう。

器具を使って自然に近い環境をつくる!

室内用温室と照明器具、

ミニ扇風機を設置するなどの工夫をすれば

室内で育てることも可能になってきます。

市販されている

植物を屋内栽培するためのライトを使えば、

冬だけでなく年中室内に置きたい場合も

役に立つでしょう。

また、ミニ扇風機を離れた場所から当てれば

自然に近い通風を作ることができます。

スポンサーリンク

さいごに

以上、

室内向け盆栽の樹種と育て方のコツを

ご紹介いたしました。

初心者さんはまず小さなミニ盆栽から始めて、

半日陰の環境でも育ちやすい

環境の変化に強い樹種を選ぶのがいいでしょう!

室内で育てる上での注意点や

植物の特性、

好ましい環境をきちんと理解し、

一緒に生きているということを忘れずに

育てていきましょう。

まとめ

室内に向いている盆栽は

「半日陰」の環境でも育つ樹種です。

ですが室内で育てたいと考える場合でも、

必ず数時間、または何日か置きに外に出して

植物が本来育つ自然の環境に触れさせてあげて下さい。

室内に置いている時間も

陽当たり・湿度・温度・風通しの点に

注意して管理して下さいね。

初めから室内だけで育てようとするのは

なかなか難しいことです。

しかし、こまめに肥料を与えて栄養を補ったり

器具を使って自然に近い環境を作るなど工夫をすれば

不可能ではありませんよ^^

◎こちらもよく読まれています↓

【はじめての盆栽!初心者さんにもおすすめの盆栽をご紹介】

スポンサーリンク
スポンサーリンク




スポンサーリンク




シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
スポンサーリンク