はじめての盆栽!初心者さんにもおすすめの盆栽をご紹介

盆栽といったらどんなイメージでしょうか?

お爺さんの趣味?

サザエさんのカツオがよく割って波平に怒られてるあれ?

どこか昔のもの?渋すぎる?

あんまり興味ない?

そんな印象があるかも知れませんが、

実際目にしてみると圧倒される美しさに心奪われることでしょう。

だって小さい大木が何十年、

何百年もの長い歳月をかけ、

人の手でお手入れされ守られて、

今も綺麗に生きている。

何世代にも渡る忍耐と努力の賜物。

こんなに育ててきた人の愛情を感じる植物って素晴らしいと思いませんか?

こちらでは、盆栽に興味があるけど難しそう…

どうやって育てたらいいのかわからない…

そもそもどこで売ってるの?

なんて疑問だらけの盆栽初心者さんのために、

おすすめの盆栽や選び方・事前知識などをご紹介していきたいと思います!

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初心者でも比較的育てやすい盆栽の選び方

最近ではネット通販でも簡単に盆栽を買うことができるようになりましたよね。

手を出しやすくはなったけど、どんなものが育てやすいのか?

そこで初心者さんでも比較的に扱いやすい盆栽の樹種を選んでみました!

【松柏盆栽】おすすめ3選

松柏盆栽(しょうはくぼんさい)とは

五葉松、黒松、とど松など、松系の盆栽です。

自分好みの造型にしやすく、

生命色も強いため一年中楽しむことが出来ます。

●五葉松

一つの芽から5本の葉が出ている松。

もっともポピュラーで盆栽の基本を学ぶことができる盆栽。

暑さ、寒さに強く、

丈夫で芽の伸びも遅いので頻繁に手入れする必要がない。

検索すれば育て方もかなりヒットするので必要な情報がすぐ手に入り、

初心者さんにも育てやすいでしょう!

●黒松

頑丈で丈夫なことが日本全国で栽培しやすい。

常緑で男性的な勇ましい風格が人気。

●真拍

真拍も丈夫で管理が楽です。

葉を多く取ってしまっても時期になるとすぐに生えてくるので

切りすぎてしまうなどの失敗にも安心。

※松の育て方はこちらの記事で詳しく解説しています。

参考にしてみて下さいね^^

【初心者さんでもかんたん!育てやすい松の盆栽】

【葉物盆栽】おすすめの3選

葉物盆栽(はものぼんさい)

一年をかけて葉の移り変わり、四季を楽しめる種類。

インテリアに溶け込みやすく、

季節ごとに違った様子を見るので成長を感じることが出来る。

●楓

丈夫で太りやすく、枝作りもしやすい。

萌芽力が強くさまざまな樹形に仕立てることができる。

●紅葉

品種も多く、昔から日本人に親しまれてきた樹種。

楓よりは多少管理に気を遣うが、丈夫で作りやすい。

●ケヤキ

樹形が直立性で枝もよくできる。

手入れを怠るとすぐに樹形を崩してしまうが

比較的丈夫で育てやすい。

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【花物盆栽】おすすめの3選

花物盆栽(はなものぼんさい)

花の咲く時期が最高の鑑賞期になる盆栽。

こちらもインテリアにしやすく、

季節を身近に感じることができます。

●梅

寒暖に強く強健。

あらゆる気候でも柔軟に対応できる。

花の付きも良く、香りもいいので人気。

●紅紫檀(べにしたん)

寒暖に強く頑丈。

花が咲くだけでなく、秋には実をつけるので楽しみが多い。

寒さに強いので雪国でも育てやすい。

●桜

なかでも「旭山桜」という品種は

若木のうちから花を咲かせることができ、

その花の咲いている期間が長いのが特徴。

寒さにも強く伸びる力も強い。

※桜の育て方もこちらで詳しく解説していますよ^^

参考にしてみてくださいね!→【盆栽初心者さんでも育てられる?桜の盆栽!】

【実物盆栽】おすすめ3選

実物盆栽(みものぼんさい)

果実がなる樹種。

その多くは実だけでなく花を咲かせ紅葉するので

風情を楽しめる。

●さくらんぼ

短期間で花と実の鑑賞ができることで人気。

しっかりとした枝にたくさんの実をつける。

●姫みかん

みかんのなかでも特に小さく実がなりやすい。

夏期に花が散り、実を付け秋期に色づき始める。

冬には橙色の小さなみかんが成る。

●ピラカンサ

春には白く美しい花を咲かせ、

その後緑の実をたくさんつける。

秋頃には赤色に変わり

2月ころまで実のなる姿を楽しめる。

比較的強くて見頃が長い。

【苔玉盆栽】おすすめの3選

苔玉盆栽(こけだまぼんさい)

鉢にうえるかわりに土を丸めて苔を張った仕立ての盆栽。

お皿の上に置いたり

吊して鑑賞することもできるので

鑑賞の幅が広がる。

●はい苔

剛健な性質で繁殖スピードが比較的速く

土壌を選ばない。

岩やコンクリートの上でも繁殖可能なほど育てやすい。

●砂苔

全日照でも耐え、はい苔と同じく土壌を選ばない性質。

繁殖力もあるので強く増やしやすい。

●かもじ苔

一年中緑色を保つ。

日照にさえ気をつければ多少の乾燥にも耐え、
水やりも頻繁には必要ない。

繁殖力もあり育てやすい。

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盆栽とは

盆栽とは単純な鉢植えとは違い、

樹の仕立て方や種類、形式にルールがあります。

好き勝手に作るのではなく、

長い時間をかけ「仕立て」を楽しむものです。

仕立てる過程で様々な技が必要になり、

鉢の上で自然の風景を表現し一つの世界観を作り上げることが

盆栽を楽しむということなのです。

盆栽の作り方〜初心者向け事前知識〜

立派に育てるのがなかなか難しい盆栽の作り方を学ぶ前に、

まずは頭に入れておくべき事前知識をご紹介。

まずはシンプルで難易度が低い物を枯らさず育てる

ことを目標にしましょう。

ポイント① 丈夫な植物を選ぶ

盆栽は自然に生えている植物と異なり、

小さな鉢の中で自由に根を伸ばすことができません。

そんな環境で育てることはやはり植物にはストレスがかかります。

また、盆栽に使用する用土の性質で水を与えてもすぐに水切れを起こし、

最初は水やりのサイクルに慣れることも難しいものです。

なので初心者さんは最初は丈夫は植物を選ぶのがいいでしょう。

具体的には、四季に対する適応能力が高く

平地で育てやすい植物がおすすめです。

たとえば街路樹でよく見かける樹。

逆に高山植物など特殊な環境で育つものは難易度が高くなっていきます。

ポイント② 寄せ植えは難易度が高い

盆栽には松柏、花物、実物、葉物など様々な種類がありますよね。

これらの複数の種類を集めて作成する盆栽を

「寄せ植え」と言います。

それぞれの樹種で最適な用土や水やりなど管理方法が異なるので、

一つの鉢で管理する寄せ植えは難易度が高いです。

初心者の方は欲張らず、

まずはシンプルに1種類の植物を長く育てることから始めましょう。

盆栽の作り方① 植物を選ぶ

盆栽の作り方の最初のステップは植物選びです。

丈夫で育てやすい植物を選ぶと枯れる心配が少ないです。

  • 葉の色が緑色で健康な色をしていること、ツヤがあり生き生きしているもの
  • 枝や幹の形がよいもの、全体的に傷が少ないもの
  • 根が幅広く広がり、本数の多いもの
  • 丈夫な身の回りに生えている身近な種類のもの

に気をつけて選ぶといいでしょう。

盆栽の作り方② 素材を選ぶ

どの植物にするか決めたら次は素材の選択です。

盆栽の素材は大きく分けて

「市販の盆栽」「種木・苗木」「実生」の3パターンがあります。

作り方に慣れていない初心者さんは、

ある程度形ができている市販の盆栽を元にはじめてみるのがいいでしょう。

慣れてきたら種を蒔いて成長させ素材を作ったり、

挿し木や根伏せ、取り木で苗木を作ってみましょう。

盆栽の作り方③ 用土を選ぶ

次に用土選びです。

盆栽には通気性や水はけが良い用土を用います。

もっとも使用頻度が高くなるのが「赤玉土」です。

火山灰土の赤土が粒状になったもので、

様々な大きさが存在します。

大きい物ほど通気性や水はけが良く、

多孔質でできているので保水性も高い優れた用土です。

次に使用頻度が高いのは「桐生砂」です。

こちらは火山礫が風化した粒状の用土で、

赤玉同様に大小様々な粒の大きさがあります。

より通気性や排水性に優れているのが特徴です。

その他にも「鹿沼土」「ケト土」など様々な用土が存在します。

基本的に単体で使う用土はなく、

配合して使うことがほとんどです。

植物によって適した環境が異なるので、

通気性や水はけと保水性のバランスを中心に

配合割合を調整して使います。

園芸店や盆栽専門店には

すべての種類が揃っていない場合もあるので、

用土はインターネットで購入するのがいいでしょう。

盆栽の作り方④ 鉢を選ぶ

最後は鉢選びです。

盆栽は樹と鉢が調和してはじめて

その美しさが表現されるとされています。

鉢の素材や形は様々で

何の植物を植えるかによって

基本の形状や色の選び方がありますが、

自由な発想と自身の感性で選ぶことも大切です。

盆栽に利用される鉢には大きく

「仕立て鉢」「鑑賞鉢」の二つがあります。

仕立て鉢は観賞前の盆栽を育成することが目的の鉢で、

通気性と水はけの良い駄温鉢がよく使用されます。

盆栽は「鉢映り」という言葉があり、

鉢が目立ちすぎてはいけません。

植物と調和が取れる一体感のあるものを選ぶのがポイントです。

初心者さんにおすすめな鉢の形状は

深さ5cm程度の丸鉢です。

丸鉢は360度どこから見ても鉢の形が均一であるため、

想定していた正面が成長過程で少しずれた場合でも問題なく使えます。

深さは浅い方が植物が大きく見えバランスがいいのですが、

土が入る容量が小さく保水性も低いので育成管理が難しくなります。

この二つの点から初心者の方は少し高さのある丸鉢が扱いやすいでしょう。

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最後に

一口に盆栽と言っても様々な種類があることがわかりました。

初心者の方は、まずは市販の盆栽を購入して

扱いに慣れることが大事だと思います。

確かに他の観葉植物と比べたらかなりの手間がかかりますが、

その分愛情が注がれるので可愛くなってしまうもの。

一度育て始めれば、

その魅力に惹き込まれてしまうことでしょう!

初心者だしすぐに枯らせてしまうかも…

と心配して盆栽に触れずにいるより、

まずは安くて丈夫な樹を購入して育ててみてはいかがでしょうか?

手をかければ、盆栽もきっと期待に応えてくれますよ(*^_^*)

まとめ

盆栽はさまざまな種類がありますが、

初心者さんでも育てやすいものは

  • 松柏盆栽なら五葉松・黒松・真拍
  • 葉物盆栽なら楓・紅葉・ケヤキ
  • 花物盆栽なら梅・紅紫檀・桜
  • 実物盆栽ならさくらんぼ・姫みかん・ピラカンサ

どれも共通するのは気候の変化や寒暖差に強く丈夫な樹であることです。

苔盆栽に挑戦する場合は

繁殖力の強いはい苔・砂苔・かもじ苔がおすすめですよ◎

いろいろな樹の特徴があるので

よく考えて自分に合ったものを選んでみてくださいね^^

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