盆栽初心者さんでもかんたん!育てやすい松の盆栽

松は盆栽の中でも人気のある代表的存在

盆栽に興味がある人にとって一度は育ててみたい

樹ではないでしょうか?

その風格ある凛々しい姿から、何となく

育てるのは難しいのでは…と思っていませんか?

実は松は育てやすく

初心者さんにも扱いやすい樹なのです。

松には多くの種類があります。

今回は、そんな松の中でもおすすめの樹種を

いくつかご紹介したいと思います。

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松の盆栽が育てやすい理由とは?

松は油分を多く含んでいるため、

自分の好きなように簡単に曲げたり

形を変えることができます。

盆栽!といえば松!くらい壮大なイメージなのに

そんなに作業しやすい樹だとは意外じゃないですか?

他の樹は枝などに柔軟性がなく硬いため、

よく注意しながらではないと

枝を折ってしまうことが多いです。

ですが松は柔軟性にすぐれ枝も強く、

初心者さんでも案外仕立てやすいです。

そのため松は手間や時間をかけて

樹形造りを楽しんだり、剪定したりして

自分の好みに仕立てやすい点

育てやすく人気のある理由だと言えるでしょう。

手をかける時間は長ければ長いほど、

愛着が湧いてきますよね。

松は難しそう…と見た目とイメージだけで

判断してたらもったいない(^o^)

すぐにでもチャレンジしてみましょう◎

代表的な松の盆栽

代表的で人気のある松。

松にもいくつかの種類があります。

今回は中でも人気の

五葉松、黒松、赤松、のそれぞれの特徴を

見ていきたいと思います。

五葉松

もともと高地に自生し、

厳しい寒さに耐えて育つ丈夫な樹。

そのためとても育てやすく、

初めての肩にも盆栽の楽しさを存分に味わえる樹種。

一年中常緑を楽しめます。

針金をかけることでさまざまな樹形をつくり、

古さとともに風格が出てくる樹なので

初心者からベテランまで幅広く楽しめる盆栽。

色が無く寂しい冬でも五葉松の元気なな姿を見ると

こちらまで力が湧いてくるような樹がします。

黒松

五葉松に比べて長く、剛直な葉と

固い樹皮が特徴。

潮風や寒暖差にも強く、

その堅い男らしいイメージから

「男松」とも呼ばれる。

環境に適応する力が強く、

丈夫なので日本全国で栽培しやすい樹。

五葉松と同じく一年中常緑を楽しめます。

強く勇ましい姿はとても堂々としていて、

まさに男松!

人間の男性にも黒松を見習って欲しいと思わせるほどの風格。

赤松

こちらも一年中常緑を楽しめる松。

自然な状態では、幹肌が赤みを帯びている。

黒松に比べて女性的なしなやかさを持つ樹形のため、

「雌松」とも呼ばれている。

盆栽では樹皮は赤みを帯びませんが、

葉は柔らかく、芽は細長く赤みがあるのが特徴。

しなやかさを持つ赤松。

同じ松でも黒松のような勇ましさや、

赤松のような女性らしさを思わせる

種類もあって松は奥が深い。

いろいろな種類を育ててみたくなってしまいますね。

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それぞれの松に適した置き場と環境、水やり

ご紹介した代表的な3種の松に適した置き場と

好ましい環境をご紹介していきます。

湿気と日影が嫌いな五葉松

●置き場所…

五葉松は葉がたくさん生えて密集します。

そのため、湿気や日影の場所は嫌います。

風通しが良く、

朝から夕方まで日当たりの良い場所で

管理をすることが大切です。

しかし、あまり日差しが強すぎると

樹木が弱ってしまうので夏の酷暑の期間中は

半日陰の場所に移動させましょう。

室内で鑑賞する場合は

春から秋にかけては3日を限度に、

冬は一週間程度を目安にして室内に置いて下さい。

エアコンの風が直接当たらないように注意です。

私も湿気やエアコンの風が直接自分に当たるのは苦手です。

植物は喋らないし動かないので、

自分が嫌だなぁと思う環境は松も嫌だなぁと思っているかも

と常に気にしてあげることが大切です。

●水やり…

五葉松はやや乾燥気味に管理した方が良い盆栽。

目安としては春秋は1日に1回

冬は3日に1回、真夏は2回

表面の土が8割ほど乾いてきたら

鉢底から水が流れるまで水を与えましょう。

このときに、乾燥を好むとから…と

水を少ししか与えないということのないように

たっぷりと水が鉢から出てくるまで

潤してあげてくださいね。

陽当たりの良い場所を好む黒松・赤松

●置き場所…

黒松と赤松、

どちらとも陽当たりを好みますが、

半日陰や日影でも環境に合わせて育ちます

風通しの良い場所に置きましょう。

黒松は冬は風、霜の当たらない日だまりが適します。

赤松は厳しい寒冷地溶岩の上などにも耐える力があります。

室内に置く場合は冬の時期は1週間

それ以外は2〜3日を目安にしてください。

●水やり…

乾き気味を好み比較的に乾燥に強い樹なので、

表土が乾いたらたっぷりと与えて下さい。

春秋は1日1回、冬は3日に1回

真夏は2回が目安です。

早い成長を促したい場合は多めに、

ゆっくり育てたい場合は控えめで大丈夫です。

成長のスピードを水の量で調節するって面白いですよね。

美しい樹形維持に必要なお手入れ

葉の長い松は、

放っておくと葉が不格好に伸びてしまい

盆栽として美しく仕上がりません。

そこで枝や葉を短く保つ

「短葉法」と呼ばれるお手入れを行います。

他にもどのような作業があるのか

順番に見ていきましょう。

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芽摘み

4月に芽が吹き出したら行います。

勢いが強く、長く伸びた芽を摘み取り

芽の強さを均一化しておく作業です。

春に行うこの作業、

新しい芽が出てきた姿を見ると、何だか

自分にもこの春から新しいことが始まりそう!と

松と一緒に季節を肌で感じることができる気がしませんか^^

とてもワクワクする時間になると思います。

芽切り

芽摘みを行った後の6〜7月頃に行います。

再び勢いよく伸びてきた新芽を元から切り取って、

二番芽を育てます。

二番芽で揃えることで短い葉が揃い、

樹形が整います。

芽切りを行う前は肥料を与え樹勢をつけておきましょう。

芽かき

8〜9月に行います。

美しい二又を造るために、

二番芽が3芽以上出ている場合に

2芽以下になるように取り除く作業。

葉すかし

11月頃、その年の新しい葉が固まったとき

前年の葉をはさみで切り落とし

葉の整形を行います。

陽当たりや風通しがよくなり、

樹形も整います。

このように盆栽は一年間を通して

さまざまなお手入れがあるということがわかります。

「松は丈夫で育てやすい」というから言って

お世話を怠らないように気を付けてくださいね。

肥料と病害虫について

肥料は梅雨時と真夏を除いた

4月〜9月の間に月1回、有機肥料を置きます。

アブラムシと松彼病には春から秋にかけて

殺虫剤を2ヶ月に1回程度散布して防除しましょう。

松の剪定

寒さが少し緩んでくる

2月下旬〜3月上旬頃に剪定作業をします。

間延びした芽は元からはさみで切り、

芽切りをしていないところは葉を

3枚〜4枚付けたところで切り詰めます。

新芽が出始める頃は作業を見送って下さい。

松の針金かけ

好みの樹形に仕立てたり

形を整えたりするために針金をかけて

幹や枝の向きを修正します。

10月〜3月頃の休眠期に行いましょう。

太い幹や大きく曲げたい時は

2月くらいから始めます。

曲付けのための針金は半年から一年は

かけっぱなしにしますが、

幹が太って針金が食い込んでしまうと

木肌を傷つけてしまうので、

様子を見て作業しましょう。

松の植え替え

盆栽鉢に植えていると、どうしても根が伸びて

鉢が狭くなります。

3〜4年が植え替え作業の目安です。

新芽が出始める前の作業が良いので、

4月上旬頃〜5月上旬あたりまでの時期が

向いています。

あまり時期が遅くなると根が完全に伸び始め、

新しい根を傷めることになります。

その年の気温などでも変動しますが、

根が伸びた遅い時期より

早い時期の作業がいいでしょう。

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さいごに

盆栽の王様として人気のある松。

壮大で立派な姿に、

初心者さんには向いていないのでは?

というイメージから

「盆栽一年生」の方でも育てやすい盆栽であることが

伝わりましたでしょうか?

基本的に寒さや乾燥にも強く

丈夫な樹であることがわかりました◎

時間をかけて育てていくうちに

どんどん風格が出て育て甲斐のある樹だと思います。

管理や剪定も大事ですが、

良く仕立てられた盆栽展や盆栽美術館で鑑賞することも

美しい樹を育てるために大事なことです。

たくさんいいものを見て吸収し、

松の盆栽の魅力を最大限に引き出して

楽しみながら育ててみて下さいね(*^_^*)

まとめ

五葉松は湿気と日影が嫌い。

風通しと陽当たりに気を付けて下さい。

水やりも春・秋は1日1回、

冬は3日に1回でOKです。

やや乾燥気味で管理しましょう。

ただし、真夏は1日2回ほど水やりすることを忘れずに。

黒松と赤松も日当たりが良い場所を好みますが、

半日陰や日影でも環境に合わせて育ってくれます。

水やりの頻度は五葉松と同じで大丈夫です。

風通しには気を付けましょう。

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